人の手で復活目指す 切り札は「人工育成」

タイラギ復活の一歩として今、国や有明海沿岸の4県(熊本・福岡・長﨑・佐賀)は人工で育てる方法を模索しています。福岡や佐賀などで3ミリ程度まで育てたタイラギの稚貝を、夏から秋にかけて、上天草市にある県水産研究センターで預かる方法です。

上天草一帯の海水は塩分濃度が安定していることに加えて、県水産研究センターはタイラギのエサとなるプランクトンを確保・供給する技術を持っているため、5センチほどに大きくなるまで熊本で育て、各県に返す方法がとられました。

今年は熊本が預かった約6万4000の稚貝のうち、生き残った2万4000の稚貝が各県に戻されました。

生嶋さん「漁として生業となればいいなと思っていますので、その一部として、県として頑張っていきたい」

まだ始まったばかりの人工育成。生産のサイクル確立を目指します。