道路建設計画に伴う長崎市松山町のスポーツ施設再配置をめぐり、市側は18日、陸上競技場の存続を求める市民団体に対して、市民プールを競技場に移転する方針を伝え理解を求めました。

市民プールを松山陸上競技場に移し、中部下水処理場跡に400メートルトラックなどを整備する方針の長崎市。理由の一つに経済性を挙げています。

市側は18日、松山陸上競技場の存続を求める市民団体への説明の中で、移転補償の見込み額などを反映した総事業費の想定を初めて提示。

「市民プールを茂里町の中部下水処理場跡に移転する案」と比べて、80億円あまり支出を抑えられると説明しました。

長崎市営松山平和運動公園を守る会・道口徹也副会長
「単に金額だけでね、お金の問題だけで考えるんじゃなくって、最初に考えてほしいのは、市民の気持ち・心・感情です」

市はプール移転後も松山町に600メートルの外周路などを確保する方針ですが、市民団体は「トラック、外周路などは一体で利用されている」と主張。

近く、陸上競技場の存続を求める請願を市議会に提出する方針です。