15秒以内に気絶

消費者庁ではブラインドなどの操作用「ひも」が子どもの首に絡まった場合、気道閉塞による窒息又は酸素欠乏による神経障害が起こって、15秒以内に気絶し、2~3分で死亡する危険性があるとしています。

JIS規格では

家庭用室内ブラインドには「JIS規格」が制定されています。

JISは
▼一定の荷重によって、子どもの頸部への荷重が解放される機能をもつ
▼子どもの頭部が挿入可能なループを形成しない
▼取り外せる仕組みがあるコードで、取り外しても室内ブラインドとしての機能が損なわれることがない
などのうち、少なくともどれか1つを満たすよう規定しています。

何に注意すべきか

消費者庁では事故を防ぐため、次のことを呼び掛けています。
<新たに購入する場合>
・操作用「ひも」が付いていない製品を選ぶ
・「ひも」付きの製品を購入する場合は、セーフティジョイント(一定以上の重さがかかるとつなぎ目が外れる装置)などの安全対策が施された製品を選ぶ

<既に設置済みの場合>
・「ひも」が首に絡まらないように、クリップなどを使い子どもの手が届かない所にまとめる
・カーテンの留め具(タッセル)なども確認・ソファやベッド、テーブル、棚、椅子など、踏み台になる物をひもの近くに置かない
※「ひも」が子どもの手が届かない所にあっても、家具を踏み台にしたり、ジャンプしたりして届いてしまう可能性がある
・旅行先や帰省先などでも、ブラインドやカーテンのひも等とその周辺の環境をよく確認し、対策をとる

窒息事故は急に、そして静かに発生します。保護者が一時も目を離さず、子どもを見守ることはできません。痛ましい事故が起こらないように、万が一に備えた対策や製品選びをお願いします。