17日午前5時45分ごろ、山口県下松市の笠戸湾で、小型タグボートとプレジャーボートが衝突する事故があり、プレジャーボートに乗っていた4人が海に投げ出されました。徳山海上保安部によりますと、うち男性1人は小型タグボートに救助され、3人の行方が分からなくなりました。その後、女性が意識不明の状態で搬送され、午前7時50分ごろ、沈没したプレジャーボートの船内から男性1人が意識不明の状態で見つかりました。2人は搬送先の病院で死亡が確認されました。また9時45分ごろ、漂流していた男性が発見され消防に引き継がれましたが、その場で死亡が確認されたということです。
徳山海上保安部によると、死亡したのは、山口県岩国市周東町の藤井卓弥さん(41)、妻の枝里子さん(39)、下松市新川の山下智也さん(49)で、釣りをしようと午前5時半ごろ出港したとみられます。3人とも救命胴衣を着ていました。
衝突した小型タグボートは第三十八住吉丸で、長さ16メートル、総トン数19トン。第三十八住吉丸には2人乗っていましたが、けが人はいないということです。鋼材400トンが積まれた台船を引いていました。
海上保安部で、事故の状況や原因を調べています。
当時、下松市には濃霧注意報が発表されていました。