沖縄気象台は１５日午前、台風２５号について気象情報を出し、沖縄本島地方では雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがあるとして、土砂災害などに注意を呼び掛けています。

それによりますとバシー海峡にある台風２５号は、今後北上し、先島諸島の南海上で熱帯低気圧に変わる見込みです。
沖縄本島地方では１７日にかけて、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがあります。また、先島諸島ではうねりを伴った高波に注意してください。

［気象概況］
台風２５号は、１５日３時にはバシー海峡の北緯１９度２０分、東経１２０度５５分にあって、１時間におよそ２０キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は９８５ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は３０メートル、最大瞬間風速は４５メートルで、中心から半径５５キロ以内では風速２５メートル以上の暴風となっています。また、中心から半径２２０キロ以内では風速１５メートル以上の強い風が吹いています。

台風は、今後北上し、１８日には先島諸島の南海上で熱帯低気圧に変わる見込みです。

［雨の予想］
１６日６時までの２４時間に予想される降水量（多い所）
　　沖縄本島地方　８０ミリ
その後、１７日６時までの２４時間に予想される降水量（多い所）
　　沖縄本島地方　８０ミリ

［潮位の予想］
１５日に予想される最高潮位
　　宮古島地方　標高　１．３メートル

［防災事項］
沖縄本島地方では１７日にかけて、雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
先島諸島では、うねりを伴い波が高く、１７日はしける見込みです。高波に注意してください。

宮古島地方では、１５日は海岸や河口付近の低い土地では高潮による浸水や冠水に注意してください。

沖縄本島地方では１６日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
先島諸島では１６日にかけて、落雷や突風、急な強い雨に注意してください。