かつて食糧難を救ったソテツ。奄美の文化と密接に関わってきた植物に、およそ2年前から異変が起きています。

和田さんの店のまわりでは、1年におよそ2トンのナリを収穫することができました。しかし、すべてのソテツの葉が茶色や白く変色し枯れてしまっています。

原因は外来種の害虫ソテツシロカイガラムシ。2年前、奄美大島で国内で初めて確認されました。寄生した葉を取り除き薬をまく必要がありますが繁殖力が高く被害は拡大しています。

92歳の和田さんもソテツがこんな状態になるのを見るのは初めてだと話します。

(和田昭穂さん)「200年か300年かソテツは生えてるが、ないですよ今まで、こんなに全滅するということは。これはすごいわ」