今年、操業を開始した捕鯨母船「関鯨丸」が捕獲したイワシクジラの生肉が、はじめて下関市の卸売市場で競りにかけられました。
競りにかけられたのは、下関市を母港とする捕鯨母船「関鯨丸」が、北海道沖で水揚げしたイワシクジラの生肉およそ2トンです。
「関鯨丸」は、国産の捕鯨母船としては73年ぶりに新しく建造されました。
はじめての入荷を祝って上場式が行われ、関係者や仲卸業者が鏡割りなどをして競りの成功を願いました。試食会も行われ、関係者が刺身を味わいました。
中嶋理沙記者
「イワシクジラの希少部位とされる“尾の身”です。はじめていただきます。とろけるようにおいしいです。臭みが全くありません」
前の捕鯨母船最後の荷揚げとなった去年は、「尾の身」と呼ばれる高級な部位が、1キロで最高80万円のご祝儀相場となりましたが、ことしは20万円で取り引きされました。
仲卸業者 魚重 長谷川豊 専務
「特に、この半分の下の方のさしが抜群だったのでもうこれは抜群にいいなと思って落としました」
競りにかけられたイワシクジラの生肉は、主に東京や大阪などの市場に送られるほか、唐戸市場で販売されます。
「関鯨丸」ではクジラの解体作業を温度管理された船内でできるようになり、生肉の品質がよくなっているといいます。
捕鯨会社共同船舶 所英樹 社長
「去年のものと今年のものと、全然今年のほうがいいです。イワシクジラ5頭のうちから一番いいところを選りすぐってきたので、相当いいものが並んでいると思います」
12月には、およそ半世紀ぶりに商業捕鯨で捕獲されたナガスクジラの生肉が入荷する予定です。
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