福島県との境にある宮城県七ヶ宿町稲子。住民わずか一人の限界集落です。この集落に住む一人の男性。壮大な自然の中での暮らし、そして稲子に訪れた秋。限界集落での暮らしをカメラが追いました。
集落最後の住民の生活
佐藤富世司さん(78)です。稲子で生まれ育った佐藤さん。現在では集落唯一の住民です。
佐藤富世司さん:
「寂しくない。やることがあるから寂しくはない。忙しくて一日が終ってしまう。何もすることがない所にいたほうが寂しい」
1955年には126人が暮らしていた稲子。その後、仕事を求め若い世代が山を下り、自立生活ができなくなったお年寄りも次々と離れました。2017年頃には佐藤さんが、集落最後の住民となりました。畑仕事この日は、作物を守るため電気柵を設置していました。

佐藤富世司さん:
「(植えるのは)トマトとかいろいろだ」