北海道大学 大学院獣医学研究院 迫田義博教授
「(今年の)野鳥におけるウイルス検出のこれまでの状況を見ると、2シーズン前(2022年度)の時のように、野鳥からのウイルス検出も過去最大レベル。ということは、やはり養鶏場等での感染リスクも非常に高くて、約1700万羽の殺処分になってしまったシーズンのようなことが起こりうる可能性はある。それともう一つ大事なことは、野鳥からのウイルス検出は、あくまでも氷山の一角。例えば乙部町と道東で見つかっているから旭川はセーフとか、そういうことはなくて、すべての鳥を飼われている皆さんの対策が大事」

過去最多の発生となった2022年度は、全国で約1771万羽が殺処分されました。そのうち採卵鶏は約1671万羽です。
この時は卵の供給量が減り、2023年の5月から6月にかけてMサイズ1キロあたり365円まで価格が高騰しました。
今シーズンの殺処分は今回の旭川市を含めて約108万羽で、過去最多の2022年度に匹敵するペースということで、再びエッグショックが起こらないか懸念されています。