イチ流指導!重要なのは「股関節」
ウォーミングアップが始まった。走塁練習を見ていたイチローさんが駆け寄っていく。

イチロー:すごくいい練習してる。今やってるのは打球判断だね。しっかり足で土をつかんで止まるのが大事。僕の場合は股関節を割って、そこに上半身を入れる。守備にも応用できる。
身振り手振りで、実際に動いて見せるイチローさん。真剣なまなざしで聞く部員たち。
イチロー:投げる時も打つ時も股関節を割って。判断が劇的に変わる。冷静に判断できるようになる。止まる動きを目指して。ニュートラルに止まっている状態を目指して、そこから動く。
ベンチ前で、2年生の山崎寛吾選手に話しかけた。
イチロー:ムードメーカー!
山崎:聞いてますか?
イチロー:ハハハハハ(笑)オーラ出てる。
山崎:ありがとうございます!
イチロー:ちなみに僕の好きなカレーは、ビーフ抜きのビーフカレーです
山崎:ホンマですか。ビーフ抜き。
イチロー:つまりルーしか見えてない状態。
山崎:僕はお母さんのカレーが好きです。
イチロー:聞いてないけどね。頼むよ、ムードメーカー(笑)
山崎:すみません(笑)
イチロー:いいよ!
山崎:ありがとうございます!
場が一気に和み、部員たちもイチローさんを質問責めに。「バッティングのタイミングはどう取っていますか?」「バッティングの時に体が開いてしまうんですが?」「下半身を使うっていう感覚が分からないんですが?」一つ一つの質問に身振り手振りを交え答えるイチローさん。