アメリカのトランプ次期大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が電話会談を行った際に、実業家のイーロン・マスク氏が同席していたと報じられました。
大統領選挙で勝利したトランプ氏に対し、ゼレンスキー大統領は6日、電話で祝意を伝えましたが、この際、マスク氏が同席していたとアメリカのニュースサイト「アクシオス」が報じました。
マスク氏はゼレンスキー氏に対し、自らが手掛ける衛星通信サービス、「スターリンク」を使った支援を継続する考えを伝えたということです。
「スターリンク」はロシア軍に通信インフラを破壊されたウクライナで、市民の通信手段となっているほか、軍事面でも貢献しています。
アクシオスは関係者の話として、ゼレンスキー大統領は電話会談を成功だったと感じていて、次期政権への不安感が増すことはなかったとしています。
資金面の支援などでトランプ氏の大統領選の勝利に貢献したマスク氏は、新政権で重要な役割を果たすとの見方もあり、アメリカのウクライナ政策にも影響を与える可能性が指摘されています。
一方、フィナンシャル・タイムズは、“トランプ氏が次の通商代表に、第1次政権下で通商代表を務めたライトハイザー氏を再登板させる意向だ”と報じました。
ライトハイザー氏は対外強硬派として知られ、実現すれば、トランプ氏が公約として掲げた、▼すべての輸入品に10%から20%の関税を課す、▼中国に60%の関税を課すといった政策を担うことになります。
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