三重大会 「朝明」と「四日市工」壮絶な試合は41年ぶりの結果に…

 11月3日(日)、11月4日(月)に行われた各地区の決勝戦では、連続出場を狙う日本航空石川(石川)、石見智翠館(島根)、富山第一(富山)、流通経大柏(千葉)、若狭東(福井 ※前回大会は敦賀工との合同チームとして出場)といった伝統校が、圧倒的な強さを見せて花園への出場権を手にする中で、朝明と四日市工が激突した三重大会の決勝戦が壮絶な展開になりました。

 先に流れをつかんだのは東海ブロック代表として参加した、第100回記念大会以来の2回目花園出場に燃える四日市工。前半から持ち前のスピードある攻撃で4連続トライ、26対0と大きくリードを奪います。

 しかし、13大会連続出場を狙う朝明も後半4分に追撃のトライを奪うと、鍛え上げられたフィジカルを生かしてじわりじわりと反撃。キャプテンの伊藤魁人選手が「練習で倒れるまでやってきた」というモールからの攻撃で、執念の3連続トライ、26対19と7点差に迫ります。そして、後半23分に、再びモールを押し込んで中央にトライ。ついに26対26の同点に追いつきました。その後も息詰まる攻防が続きますが、試合はこのままノーサイド。

 三重大会決勝は、41年ぶりの両校優勝となりました。トライ数ゴール数とも同じのため、花園への出場権は抽選にゆだねられ、抽選の結果、朝明が13大会連続15回目の出場権を手にしました。

 そのほか、長野では伝統校の飯田が、初の決勝進出で勢いに乗る松本国際を、得意とするモールからの攻撃で6連続トライを奪って後半に突き放し、3大会ぶり11回目の全国大会出場を決めています。

 続々と代表校が決定していく全国高校ラグビー大会。今週末には、11月9日(土)に東京で国学院久我山対早稲田実業、福岡で東福岡対筑紫、11月10日(日)には、京都で京都成章対京都工学院など、注目のライバル対決による決勝戦が行われます。


【高校ラグビー地区大会結果】
▼11月1日 (金)
沖縄  名護 35―0 コザ

▼11月2日(土)
福島  聖光学院 14―0 松韻福島
佐賀  佐賀工 48―12 早稲田佐賀    

▼11月3日(日)
石川  日本航空石川 113―0 鶴来
長野  飯田 57―14 松本国際
富山  富山第一 39―5 富山工
三重  朝明 26―26 四日市工 ※両校優勝 抽選の結果、朝明が全国大会に出場
島根  石見智翠館 151―0 合同(出雲、松江高専、平田、大社)

▼11月4日(月・振休)
千葉  流通経大柏 66―5 東海大浦安
福井  若狭東 31―7 若狭

【高校ラグビー地区大会  決勝戦対戦カード】
▼11月9日(土)
栃木  国学院栃木 対 作新学院
和歌山  熊野 対 近大和歌山
福岡  東福岡 対 筑紫

▼11月10日(日)
茨城  茗渓学園 対 清真学園
群馬  明和県央 対 桐生第一
東京第1  目黒学院 対 成城学園
東京第2  国学院久我山 対 早稲田実業
山梨  山梨学院 対 日川
静岡  東海大静岡翔洋 対 静岡聖光学院
岐阜  関商工 対 岐阜工
京都  京都成章 対 京都工学院
香川  坂出第一 対 高松北
高知  高知中央 対 土佐塾
鳥取  倉吉東 対 鳥取合同(倉吉総合産業、湯梨浜学園、米子工、米子東、鳥取西、米子高専)
熊本  九州学院 対 熊本工 
大分  大分東明 対 大分舞鶴
宮崎  高鍋 対 日向
鹿児島  鹿児島実 対 鹿児島工