レギュラーガソリンを原価割れの価格で販売し、周辺業者の営業を困難にした疑いがあるとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで本島内の2つの業者に「警告」を出しました。

独占禁止法違反の疑いで「警告」を受けたのは、石油製品小売業の永山石油とエッカ石油です。

公正取引委員会によると永山石油は沖縄市の給油所で、エッカ石油は北中城村の給油所で、今年2月から6月にかけ、週に3日ある特売日を中心に、仕入れ値を下回る価格でレギュラーガソリンを販売していました。

この時期の県内ガソリン価格の平均は1リットルあたり約178円でしたが、永山石油は最も安い価格で148円、エッカ石油は132円で販売したということです。

ガソリンの不当な安売りで「警告」が出されるのは県内で初めてです。

不当な安売りは周辺業者に打撃

公正取引委員会は「行政指導をして終わりではなく、問題が改善しなければしかるべき対応を取る」とコメントしています。

このほか県内の別の石油販売会社2社も不当廉売につながるとして「注意」を受けています。