指示役から指図され強盗をして、実行役が報酬を得た広島市の強盗傷害事件や、東京・狛江市の強盗殺人事件などの “ルフィ事件” は大きな衝撃を与えました。今回の裁判で、実行役の永田陸人被告が語ったのは、犯罪グループに取り込まれていく経緯とその結果に待ち受けている結末でした。

東京地裁立川支部で行われた10月の裁判では、広島市の事件について被告人質問が行われました。

■弁護士
広島の事件のきっかけは?
■永田被告
指示役のキムと出会って最低1000万の現金があると教えてもらった案件。キムとはテレグラムでやりとりをして、トークグループを作成して、詳しい手口などをキムから伝えられました。

永田被告は、広島の事件の前にも、指示役からの連絡を受けて神奈川での空き巣や、東京・中野区での強盗事件に加わっていました。

■弁護士
指示役とのやりとりは?
■永田被告
犯行道具について「いいか」と言われたので、「これにモンキーレンチを加えてください」と言いました。前回、被害者が強く、共犯者も加勢にこなかったので、モンキーレンチがあるとすぐに被害者を制圧できると思いました。

永田被告らの実行役は、広島駅まで新幹線で移動したあと、車に乗り換えて現場へと向かいました。