「水ですすぐだけ」で油汚れが落ちる皿

節水は、洗剤だけのものじゃありません。
なんと、食器業界から節水競争に参戦し、爆売れしているお皿があるんです。

ウリ文句は<洗わない。すすぐだけ。>

東大阪市の『DG TAKANO』が開発した、水ですすぐだけで、汚れや細菌を流し落とせる食器「メリオールデザイン」です。

見た目は普通の白いお皿ですが、「水だけで油汚れがサーっと落ちる」ということで、MBSの福島暢啓アナが検証!
自宅から持ってきた皿と、メリオールデザインの皿、それぞれにラー油をべっとり塗って水で流してみると、自宅の皿はなかなかラー油が取れません。
一方、メリオールは…

福島アナ:
「うわ、早い早い早い。うわうわうわ、はや、え〜!?すっ、え〜!?」

激しく動揺するほど、わずか数秒できれいにラー油が消えました。しかも臭いも全く残っていません。
さらに、大阪お好み焼き風マヨとソースの合わせ技でも、納豆を食べた後に残るネバネバでも、水だけでサーっとキレイに。

福島アナ:
「正直、胡散臭いなと思ってたんですけど、すごいですね」

続いて福島アナが「恐らく見落としているであろうものを秘密兵器として持ってきた」と出してきたのが、イカスミスパゲティ。

メリオールの開発者、三瓶さんもまだ試したことがないとのことで、「なるほど…」とやや沈黙気味。

白い歯も黒く染める、オイルたっぷりのイカスミパスタの皿はどうなるのか?福島アナが水を当てると…

福島アナ:
「あは~早い~。他と変わらない。あ~取れてる」

こちらもわずか数秒。指でこするとキュッキュッと音も出ました。
「安心しました…」とホッとする三瓶さんでしたが、なぜ水だけでここまでスルリと汚れが落ちるのでしょうか?

『DG TAKANO』開発責任者 三瓶雅紀さん:
「お皿の表面に特殊なナノレベルの加工をしている」

触ってもわからないほど細かい芝生のような加工がされているため、油汚れの下に水が入り込んで一緒に流れていく仕組み。
この「水だけで汚れが落ちるお皿」は1月の地震で断水した能登でも使われ、節水に役立ったと話題になりました。

平皿M(直径196×H21mm)が3630円、深皿L(直径240×深さ38mm)が4840円と値段はちょっと高めですが、普通に使えば数年は効果が持続。ただ電子レンジや食器乾燥機などで長時間熱を与えすぎると性能が落ちていくとのこと。
そこで!落ちた性能を復活させるシートもあるんです!