■本当でした!では、なぜ?

実は、この季節の夕方は日が沈んでから暗くなるまでの時間が本当に短いんです。
仙台の場合だと、日の入りから真っ暗になるまでにかかる時間は、
図1のように、6月の夏至の頃が最も長く1時間57分、
3月の春分と9月の秋分の頃が最も短く1時間28分となっています。
12月の冬至の頃は少しだけ長く1時間35分くらいあります。
不思議な変化をしていますね。
日の出の前、明るくなるのにかかる時間についても、同様のグラフになります。
図1

これは、太陽の動きが季節によって異なることに原因があります。
太陽は東の空から上って西の空に沈みますが、
図2のように、冬はより南側の空を通り、夏はより北側の空を通っていきます。
図2


図2の西側の部分、地平線に沈むところを拡大すると図3のようになります。
図3

太陽は地平線の下に隠れると見えなくなりますが、
図3の黄色い点線のところまで沈むと、空に光が届かなくなり真っ暗になることにします。

まず真ん中、春分・秋分の時期は、地平線のあたりでは太陽はまっすぐ直線的に動いていき、
すぐに点線まで達してしまいます。

それから冬至の頃だと、若干曲線を描いて動いていくので、少しだけ時間がかかります。

そして夏至の頃だと、冬至と逆向きの曲線を描いて沈んでいくので、なかなか点線の深さまでいかずに、薄明るい状態が長く続くというわけなんですね。
これは緯度が高いほど極端になり、北極に近い地域だと真夜中も太陽が沈まない、白夜になります。

夏は日の入りの時刻が「遅い」うえに、そこから暗くなるまでのスピードも「遅い」、
一方で秋は日の入りの時刻が日に日に「早く」なっていく上に、
そこから暗くなるまでのスピードも「速い」ということで、
あっという間に真っ暗になってしまいます。

ということで、この時期は夕方のクルマの運転は早めのライト点灯を心がけましょう。