家族以外との会話ができない状態が続くなか、田中翠恵さんは22歳でグループホームに入所。そこで担当の職員から“電話での連絡”を提案されます。
これが、場面緘黙症を克服する転機となりました。

「私は『今変わらなきゃ、みんなみたいに一人で行動できない!』と思い、頑張ってみようと決意しました」

すると徐々に、電話であれば人と話せるようになったのです。
そのうち、近所の人と直接会話することができるようになりました。

そして、高校の時は話せなかった友達とも仲良くなり、25歳で場面緘黙症を克服したのです。

それ以来、話すことが苦手な翠恵さんのコミュニケーション手段だった絵が、“生きがい”に変わったのです。

「絵は、生きがいと成長ですね。絵がだんだん進化しているってのを、みんなに見てほしいなって思いが…」