「人の暮らしに溶け込むお店に」
この花屋さんをオープンさせたのは、河端里咲さん、28歳。山口市出身で、今年5月に山口市にUターンしてきました。店の名前は「Luft」、ドイツ語で空気という意味です。
河端さん
「空気のように、人の生活とか暮らしに溶け込むような存在の店になれたらいいなと思ってつけました」
そんな河端さん、実は珍しい経歴の持ち主です。大学時代を関西で過ごし、就職で東京へ。日経新聞の記者になりました。
河端さん
「お花の関係をしたいなと思いつつ、最初はちょっと社会のこととか、経済のこととか、全然知らなかったので、そういうことを知れて、飽きないような仕事がいいなって思って、新聞記者面白そうかもという感じで、新聞記者を選びました」
記者を経て単身ヨーロッパへ
日経新聞社では、おもに企業の取材を担当しました。電気、小売り・外食、通信などさまざまな業界を取材しました。コロナ禍に重なり、自由に取材できない苦労も味わいました。

去年、4年半勤めた新聞社を退社。単身ヨーロッパへ渡ります。1年ほどをかけてヨーロッパを旅しました。オランダの花屋さんで住み込みで働き、学びました。
花の切り方や保管方法、ブーケの作り方など基本的なことから、日々変わりゆく世界の花のトレンドを学ぶ姿勢まで、様々なことを教わったと言います。そのとき学んだ姿勢は、店にも現れています。