秘匿性の高いアプリでやり取りも プラットフォーム側に規制・罰則は

ジャーナリスト 石原行雄さん:
借金のある人物という設定で電話取材をしたときは、「こいつはおそらく、それを匂わせても、逆に高額で釣れるだろう」と、相手を見ながら巧みに使い分けているということだと思います。
ホラン千秋キャスター:
応募する側の切実さみたいなものにつけこむんですか。
ジャーナリスト 石原行雄さん:
その通りだと思います。
井上貴博キャスター:
1人1人が気をつけるのは大前提だと思います。ただ、例えば「シグナル」や「テレグラム」など、秘匿性の高いアプリケーションがあると思いますが、政府や国側がプラットフォーム側に規制や罰則をかけるというのは、現実的にどうなんでしょうか。
ジャーナリスト 石原行雄さん:
秘匿性の高いアプリを日本国内で遮断することは、可能性として検討すべきだと思います。
例えば反政府運動が激しいような独裁国家では必要性があると思いますが、日本では違法薬物の密売人や犯罪にしか基本的に使われていないものです。まずは遮断というものがあって然るべきかと思います。
これだけ問題になっていて、未だに募集が後を絶たないわけです。やはりSNSの運用というものも、事業者側に強い見直しを求めることが必要かと思います。

ホランキャスター:
明確に、いわゆる闇バイトだと思って応募するのは言語道断ですが、本当に「高額のアルバイト」だと思って、うっかり応募してしまって、知らないうちに犯罪に加担してしまうということを防ぐためにも、見知らぬアプリケーションなどに誘導された場合はその時点で「危ないな」と思うことが重要ですよね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
一般的に、ダイレクトメッセージ等でやり取りをするということですが、わざわざ秘匿性の高いアプリに移行する必要はないはずですよね。
その時点で疑うことが大事だと思いますし、そもそも、そう簡単に短時間で稼げる仕事はないです。そこから疑っていってほしいんですが、やはりお金に困っている人は、どうしても魅力を感じて連絡してしまうのかなという気はしますね。