立憲・篠原豪氏 「荒削りも、若く勢いがある」
「この10年で日本は豊かな国から貧しい国になった。自民党の政策が間違ってきたからではないか」
神奈川1区で、松本氏と戦うのは立憲民主党・篠原豪氏(49)。「荒削りながらも、若く勢いがある」篠原氏について、地元議員の1人はこう評価する。地元出身で、横浜市会議員を経験。これまで比例復活で2回の当選を果たし、前回は無所属の松本氏に3万票の差をつけ、小選挙区で初の当選を果たした。
与党を批判し、物価高への対応として食料品の消費税ゼロを掲げ、自転車で選挙区を駆け巡り支持を訴えた篠原氏。1区では10年ぶりに共産党候補が出馬、野党候補者が乱立する事態となり「共闘」が叶わず、リベラル層の票割れが大きな懸念となった。篠原陣営は人手不足の中、順調な出だしではなかったものの、選挙終盤には野田代表や連合の芳野会長が応援に駆け付け、支持層をさらに固めていった。取材でも、篠原氏の演説に足を止める市民が終盤にかけて多くなったのを感じた。