日米共同演習「キーンソード」の期間中には、同じく陸上自衛隊のオスプレイが、エンジンの不具合を知らせる注意灯が表示されたとして鹿児島県の鹿屋基地に緊急着陸していて、短期間で事故や機体の不具合が相次いでいます。

▽防衛ジャーナリスト 半田滋さん
「米軍であれ自衛隊であれ、自国の兵士や隊員、それだけじゃなくて地上にいる住民のことを考えれば、こんな危険性を抱えた機体を一刻も早く廃棄をして使わないようにするということが必要だと思います」

陸上自衛隊は今回の与那国島での機体損傷を、「航空事故」と断定し、事故調査委員会を立ち上げて原因の特定を進めています。しかし…

▽中谷元 防衛大臣
「オスプレイの安全性については問題ないと考えております」

全機飛行停止し事故原因を調査、しかし「安全」と中谷防衛大臣(29日)

まだ調査中だとしながらも、機体の安全性を断言できる理由を問われた中谷防衛大臣はー

「航空機については事故の発生に関係するような部品の不具合が判明した場合、製造企業や政府のプログラムオフィスから不具合等について連絡が来るが、現時点において不具合等に関する情報は来ていない」

明確な安全性が示されないまま使用され続けるオスプレイ。短期間で相次ぐ事故の原因特定はもちろん、日米がオスプレイの飛行について明確な安全性を示すことが求められます。