新たに全身骨格が見つかった「第3地点」の断面図イメージ

▽コウモリ専門家 田村常雄さん
「(遺体を)連れてきたときにここがどういう状況だったのか。“礫(れき)”だったんですかね。それとも、もうちょっと空間が大きかったのか」

▽考古学者・山崎真治氏
「ほとんど(当時と)違いはないでしょ、不思議ですよね」

おそらく裸足だったであろう当時の人々は、この険しい道のりのなか、どのようにして遺体を運んだのでしょうか。

なぜ、洞窟の奥深くのさらに小部屋のような場所に遺体を置いたのでしょうか。

新たな発見により、この洞窟の謎は、より深まっています。

考古学者・山崎真治氏

▽考古学者・山崎真治氏
「今まで僕らはこんなもの見たことなかった。ここが初めての事例だと思うんだけど」

「死者が出たらここの洞窟に持ってくるという場所だったんでしょうか」

ー数千年前の人が?

「うん。ということじゃないですかね。今の現状の知見からみると」

新発見が相次ぐ謎の洞窟。この人骨が、私たちの祖先なのかもしれません。

<取材MEMO>
沖縄には、旧石器時代と貝塚時代の間に「歴史の空白期」があります。今回の人骨はこの空白を埋めるような考古学の貴重な発見となるかもしれません。今後の調査が楽しみです。(取材 吾津洋二郎)

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■前回の記事:「沖縄の洞窟で見つかる古代人の頭蓋骨・手足の骨・・・ なぜ朽ちずに残るのか」