1日1食か2食 家族にも頼れず貧困にあえぐ若者たち
NPO法人が運営するシェアハウス。家族にも頼れない若者たちが身を寄せ合っている。親の精神疾患や虐待など、入居の背景は様々だ。

風呂とトイレは共同。ひとり4畳ほどの個室で、家賃は光熱費込みで4万5000円。全国からの入居希望者が絶えないという。
NPO法人「サンカクシャ」 寺中湧飛さん
「(1か月に)10〜15人ぐらいは『家がなくなりました』『住ませてください』というような連絡が来る。ネットカフェにずっと泊まっていたけど、お金も払えなくなって(ここに)繋がるみたいなケースの子も多いので」
18歳の学生・Aさんも、半年前にここに行きついたひとりだ。

専門学生 Aさん
「いろいろなところを転々として、やっぱり親との関係性がないと自分で家を借りることができないので、こういうところに頼らざるを得なくて」
映像クリエイターになる夢を叶えるため専門学校に通い、CGを使ったイラストを学んでいる。
学費はほぼ全額が免除されている。給付型の奨学金を月7万5800円を受け取っているが、家賃と専門学校までの交通費を支払うと、配達のアルバイトをしても、残ったお金では食事もままならないという。
Aさん
「まず食うご飯がないというところが、もうここずっとなので。時間が来たからご飯っていうより節約のために腹が減ってないならもう食わない。コンビニの弁当もすごい高くなっていて、弁当が今、贅沢品というか、カップラーメンもちょっときついぐらいなので」

食事は1日1食か2食。この日も、昼にインスタントラーメンを食べたので、寝るまでもう食事はとらないという。
所持金を見せてもらうと…
Aさん
「500円くらいじゃないですか。口座が1100円ぐらいですかね」
Aさんは今、政治に何を望むのか。

Aさん
「高齢者の方々の支援とかも大事ですけど、若者とかそこら辺をいろいろしてくれるところ(候補者)がいいなとか思いつつ。今の生活もままなってないので、いきなり就職できるか不安もありますし、就職できた後もちゃんとやっていけるかなって不安もありますし。夢はあるんですけど、うまくいくかなという感じです」