そして、絶滅危惧種の増加が進めば私たちの生活にも深刻な影響を及ぼすことが予想されると警鐘を鳴らします。

福岡県保健環境研究所 中島淳 専門研究員「いろんな種が減っていく中で、我々にとって役立つような、あるいは食べているような生き物が減っていって、そうするとそれに関連する産業が不調になってしまって、飲食業とか観光業とかに波及していくことになります」

シマゲンゴロウの他にも、セマルハコガメや、ヒキガエルなど多くの絶滅危惧種を飼育している水中生物研究会の生徒たち。

これ以上絶滅してしまう生き物を増やさないためにも、生き物の大切さや環境保全などを呼びかけていきたいと話します。

水中生物研究会・3年 波多江優太さん「プラスチックのごみを魚や生き物たちが食べてどんどん死んでいくという現状もありますので、川をきれいに掃除するなど、そういうボランティアもやっていった方がいいと思います」

水中生物研究会 顧問 太田喜視 教諭「希少な生物がいて、その生活環境が脅かされているということをみんなに知ってもらうことが第一歩だと思います。近い将来に何か改善に結びつくような流れがあればいいかなと思います」

絶滅が危惧されるシマゲンゴロウ。

小さな生き物が地球の危機を訴えかけています。