けがでファームに、しかしそこで…
5月のオリックス戦、1人目のバッターを抑えると、どこか痛そうな様子を見せます。その後も投球を続けますが、イニング途中で左腹斜筋の痛みを訴え緊急降板。1軍で結果を残すため、厳しいトレーニングを課してきた藤平投手の体が悲鳴を上げたのです。
楽天 藤平尚真投手:
「5月までは勝ちパターンで投げたい気持ちがすごく強かった。実績のあるピッチャー酒居、鈴木翔天、宋がいて、そこに追いつきたい気持ちがすごい強くて、練習もそこの3人よりも絶対やらないといけないですし、投げる量も絶対そこと一緒だと追いつかないと思いながらやっていました。ケアよりも練習という感じでずっとやっていて、そこで怪我をしてファームに行って…」
ファームで自身の調整方を見つめ直し、焦らずコンディショニングに時間を費やした藤平投手。およそ1か月半、1軍から離れたことで、今までにない感情が芽生えたといいます。

楽天 藤平尚真投手:
「去年までは、僕ファームの時間がシーズンの半分とかある時もあったので、ファーム慣れじゃないですけど二軍に慣れてしまうこともあったんです。でもやっぱり一軍の試合から急にファームにいった時に、絶対にここじゃないなと。プロ野球選手でいるんだったらここで野球やるんじゃなくて、しっかり一軍のたくさんお客さん入った中で試合をするのが大事だなと再確認して、一軍に行ってすぐやりたいって気持ちがあったので、それがモチベーションになっていた部分はありますね」