【無所属・前職 細田健一候補】
選挙戦初日、最初の演説会場にやってきた無所属の細田健一さん。
聴衆もまだ集まっていない時間からの会場入りです。
― 早いですね?
「そうですね。いらっしゃる方にご挨拶がありますから」

細田さんの選挙戦はお詫びの言葉からスタートしました。
「有権者の皆さま方に大変な政治不信を引き起こしているということ、まずこれを心からお詫びを申し上げたいと思っております」
「深く深く反省をし二度とこのようなことが起きないように身を処していきたい」
自民党派閥の政治資金パーティーで500万円以上の収支報告書不記載があったとして「戒告」処分を受けた細田さん。
解散当日に突如、非公認が決まり、5度目の選挙にして初めて“無所属での戦い”を強いられることになりました。
「確かに派閥からお金を受け取りましたけども、全て政治資金として使い、一銭として使途不明金もなく、全て領収書も公開をされているということ。このことは是非ご理解をいただきたい」
そんな細田さんを支えるのは、自民党の地方議員たちです。
【細田候補の選対本部長 高橋直輝県議】
「細田健一の選対本部長を務めることに、1ミリの後悔も悔いもありません」
「やってやろうじゃないか!なんだろうが、無所属だろうが、細田健一を勝たせてやろうじゃないか」

党の公認は得られなかったものの、自民党新潟県連は細田さんの推薦を決定。
組織力を活かしながら各地を駆け回り、農業の振興や能登半島地震からの復興などの政策を訴えます。
15日には、新潟市西区の市場を歩き、有権者に挨拶しました。
「がんばってがんばって ―」
「ありがとうございます」
「激励いただいて、おミカンもいただいて、本当ありがたかったです」
今回は『お詫びとお願いの選挙戦』だと位置づける細田さん。
食事の時間も惜しんで活動を続けています。
「(車の中に)支援者の方に作っていただいた“おいなりさん”があるらしいから、それをちょっと…。あんまり行儀良くないですけど」
そんな細田さんのもとにも16日、力強い助っ人が駆け付けました。
自民党の総裁選で決選投票まで進み、新潟県内の党員・党友票ではトップの票数だった高市早苗さんです。

実は、細田さんが高市さんに応援を頼んだのは、非公認が決まる前で「本当に来てくれるのか」と心配していたそうです。
「『いや細田さん、絶対行く』と『心配するな』と。『私あなたの応援に行くから』ということで、きょう駆けつけていただきました。高市先生、本当にありがとうございます!」
「こんな優秀な人材を失ってしまったら、新潟県にとって損失ですよ。いろいろあったかもしらんけど、いろいろあったかもしらんけれども、必要な人間、働ける人間、日本国にとって新潟県にとって必要な人間。細田健一を皆さまの力で必ず国政に戻してください」