投開票日まであと5日となった衆議院選挙。
北海道十勝地方が選挙区の北海道11区は、北海道内でも有数の激戦区になっています。

北海道11区は届け出順に立憲民主党の前職石川香織氏、自民党の前職中川郁子氏、共産党の新人佐藤耕平氏が立候補しています。

 先週末の夜。にぎわう北海道帯広市の繁華街に姿を見せたのは自民党の中川郁子氏です。

「俺らも頑張るから。頑張ってね」

「どぶ板」さながら飲食店を1軒づつまわり、支持を訴えます。

頭をよぎるのは前々回の衆院選での落選の記憶です。

自民・前 中川郁子候補(65)
「あの4年間を考えると最初、浪人2年で済むかな、3年で済むかな。とうとう4年間きて、でもそのおかげでこの広い十勝管内を一軒一軒回れたので。(現職になってから)『中川郁子本人です』っていうのができていないのが不安」

前回、比例復活最後の「銀バッジ」をつかんだ中川氏。

党への「裏金問題」の逆風が強まる中、「保守票」を取りこぼさないよう大臣クラスが次々に十勝入り。

21日は、派閥トップの麻生太郎元総理が入りました。

自民党 麻生太郎元総理
「農業やって、もうけなきゃ。仕事やってんだろ。仕事やってんならそれで金稼がなきゃ。稼ぎ出してなんぼのもんでしょう」

 1000人の支持者を前に3年間の与党議員の実績を訴え、「組織固め」に懸命です。

自民・前 中川郁子候補(65)
「(比例復活は)全然悔しくない。本当にありがたかった。でも奇跡は二度は起きないから。私がこれからやりたいことに、納得と共感が得られるかどうかだと思います」