一番の不安要素が資材高騰です。

池田茂 課長
「やっぱり近年の資材高騰・物価高騰といったところも加わって、なかなか新規就農のハードルが高くなっているというふうに感じられているんじゃないかと」

広島市も、手をこまねいているわけではありません。「活力農業」では、研修終了後すぐに就農できるように市が農地をあっせんし、ハウスの建設も費用の半額を補助します。研修生は、就農後残り半額をローンで払いますが、資材高騰で建設費もかさみ、支払い額が年間200万円にふくらんでしまいました。

そこで市では今年度から支払額を引き下げ、100万円の定額制にしました。ただ、せっかくの見直しも問い合わせはありませんでした。

池田茂 課長
「まだ見直し内容について十分に知られていないと。知っていただければですね、しっかり興味を持っていただけるのではないかと」

PR活動もしています。研修2年目の 齊藤晋 さんは、山形県から移住してきました。市は6年前から東京や大阪で開かれる就農セミナーに出展していて、齊藤さんとの出会いもこのセミナーでした。

研修2年目 齊藤晋 さん
「広島のこの活力農業は土地もセットで用意してくれるパッケージになっていると。土地はないけど農家やりたいという人にとっては非常にありがたいなと」