炊き出しボランティアで活躍の4歳の男の子 「ばあばも頑張らないと」地元の人を元気に
一方、復旧に向けた明るい兆しも見られます。
地域で唯一のスーパーマーケット、輪島市町野町の「もとやスーパー」は、昼時には多くの住民の憩いの場となっています。
住民
「地元には必要な買い物ができる場所なので、すごくありがたい場所。その場所に知っている方も来るので、またお話できてすごくうれしい場所」
9月の豪雨では近くを流れる鈴屋川が氾濫し、2メートルの濁流が店の中まで押し寄せました。泥は店一面を覆いつくし、壊滅的な被害を受けます。

こうした中、もとやスーパーを支えてくれたのが地元の高校生や、全国から集まったボランティアの存在でした。
もとやスーパー・本谷一知社長
「全国から助けてもらっている、優しさだけで。日本の中の能登というのを感じる」
片付いた店の敷地内では、今、炊き出しボランティアが活動しています。
この日、メニュー表を見せていた中出夏椰くんは白山市から来た4歳です。

メニューを見せてもらった住民
「おにぎり、お肉、トマト。うれしい、ありがとう。かやくん、ありがとう。あの小さいながらも店長として頑張っとったけ、やっぱり私らばあばも頑張らないと、励ましになるわ」
次から次へと温かい料理を準備するボランティアたち。
炊き出しをしていた川本紀男さん
「きょうは250食くらい用意している。みなさん大変といっているけど、ここに来ると和らいでいるのかなという気がする」
店の外では、七尾市から来た住民が、軽トラックに積んだコメ袋を配る様子も見られました。
本谷一知社長
「地震後もそうだが、衣食住だけでは心の閉そく感で生きていけないと、私どもみんな理解しているので。こうなってしまったらゼロスタートなので、意外と意識としては新しく町をデザインする方向に進みつつあるので」
能登地方に大きな被害をもたらした豪雨から1ヵ月。復旧の先行きが見通せない中で、全国からの支援の手が、一歩ずつ前へ進む住民たちの笑顔を紡いでいます。














