「リアルでどうなりたいんだ」現状と向き合い“目標”を設定

 キャンプの狙い、2つ目は「自分の現状と向き合い、今後の目標を設定すること」です。まず、スマホの利用状況について話し合います。

 (参加者)「たぶん最高で15時間くらいかな。もっとやってる時もあるかも」
 (参加者)「20時から始めて昼12時までやる」
 (妃愛さん)「私はテスト前とか死ぬほど触っちゃう」
 (参加者)「わかるわかる」

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 嫌なことから逃げるためにスマホに熱中してしまうことがわかってきました。そのうえで、依存とどう向き合えばいいのか、竹内教授や指導係の大学生と相談しながら目標を決めていきます。

 (竹内和雄教授)「君は『リアルでどうなりたいんだ』と聞く作業をしています。リアルでこういう目標を達成するために、ネットはどうするかという順番でないと、子どもたちは変わっていけない」

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 2日目のフリータイムでも、スマホ部屋にたいきくんの姿が。ところが…

 (たいきくん)「(Qきょうは出るの?)はい。(Qどこに?)体育館。(Qなぜ気持ちの変化が?)いや、なんとなく」

 このあと、たいきくんがスマホ部屋に戻ることはありませんでした。