「スマホよりみんなで遊ぶほうが楽しい」川遊び・カレー作り…“リアル”の楽しさを体験

 吉野町のオフラインキャンプでは開始早々、スマホやゲーム機が回収されます。キャンプが終わるまで、スマホを使えるのは1日1時間だけです。

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 (妃愛さん)「つら~。またね~」

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 キャンプの狙いは大きく2つ。1つ目は、ネットにはない「リアルの楽しさを知る」ことです。まずはみんなで、アユのつかみ取りを体験。妃愛さんも、年下の子どもたちと一緒に大はしゃぎします。

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 夕方のフリータイムでは、“スマホ部屋”で1時間だけスマホやゲームを使うことができます。いの一番にスマホに手を伸ばしたのは妃愛さん。

 (妃愛さん)「うわ~いいね。久しぶりって感じ」

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 しかし…5分も経たないうちにスマホを置いて外に遊びに行ってしまいました。その後、部屋に残ったのは小学生2人と、たいきくんです。

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 そして、1時間のフリータイムが終わります。

 (竹内教授)「あと5分くらいやで~。1時間ですぐやめられて、君たち偉いなあ」
 (小学生)「けど家では何時間もやってる…」
 (竹内教授)「なんで(ここでは)やめられるの?」
 (小学生)「わかんない」

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 主催する竹内教授はキャンプ中、あえて「スマホを使える時間をつくっている」と話します。

 (竹内和雄教授)「これからの時代、ネットを使わないというのも無理なので、ネットとどう向き合うかを冷静になって仲間と一緒に考える。10数時間やってる子が1時間でスパっとやめる。それがどの子にとっても自信になる」

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 夕食はキャンプの定番、カレーをみんなでつくります。家では食事中、スマホばかり見ていた妃愛さんですが、ここでは話が弾みます。

 (妃愛さん)「川遊びしてる時の、みんなが楽しんでる時とか、ふとした瞬間に(スマホで)写真撮りたいなと何回か思ったりしました。きょう1日過ごして、スマホよりみんなで遊ぶほうが楽しいかなと思って、自然とスマホから離れることができました」