元日の地震に加え、先月の記録的な豪雨でも大きな被害を受けた石川県輪島市の門前町では今、地元の女性たちが地域住民の心の拠り所となる場所を作ろうと奔走しています。被災地で新たに産声を上げた地域コミュニティを追いました。
住民が集まって話せる場を 笑hahaとうげ組始動
輪島市門前町の道下集会所。今月6日、地域の住民を対象にした茶会が開かれ、およそ40人が参加しました。

柴田寿美香さん
「震災があって水害があって。みなさんの気持ちをここで一緒に話してもらえたら嬉しいなと思ってこういう会を開いた」
イベントを企画したのは、今年7月に道下地区に住む女性たちで発足したグループ「笑hahaとうげ組」です。
柴田寿美香さん
「みんなで集まって話をするのが必要なんじゃないかなって。やっぱり1人で考えるより、こういう場を設けてみんなで楽しく話すのが良いって聞いたので」
柴田さんはこの地区の避難所で元日から半年間、炊き出しの責任者を務めていました。この炊き出しを通じて、避難所は多くの住民にとって憩いの場になっていたといいます。

避難所生活の中で生まれた地域の繋がりを絶やさないようにと、中心に立ってとうげ組の活動を始めました。
柴田寿美香さん
「なるべく皆さんが集まれる場所、話ができる場所を手探りだけど探してみんなでしていきたいなって」