今年はサツマイモが豊作で“超当たり年”!“これまでの常識”を覆す「熟成」が不要な新品種なども登場しています。

収穫直後でも“ねっとり甘い”新品種とは?

良原安美キャスター:
サツマイモは本当に品種が増えています。たとえば有名どころでいうと…

●紅はるか
→ねっとり甘いのが特徴です。

●シルクスイート
→“シルクのような”舌触りです。

また、他にも珍しいところでいうと、今後販売予定だという2品種があります。

●あやこまち
→断面が少しオレンジっぽく、味もかぼちゃに近いそうです。

●ふくむらさき
→紫芋のなかでも糖度が高いのが特徴で、繊維豊富で甘いということです。

サツマイモ全体では、10月16日時点でなんと60品種も登録されており、どんどん種類が増えています(出典:農林水産省「品質登録データ検索」、登録が維持されている品種のみ)。

なお、サツマイモについては7月4日放送のNスタでも「10か月熟成」「超長期熟成」といったお話をして、夏のサツモイモは甘味がアップしていると伝えていました。

サツマイモは基本的に、熟成するとどんどん甘くなっていきます。ところが実は、品種が増えていくなかで、熟成させなくても甘い新品種が登場したのです。

それが「あまはづき」という、2024年6月に登録されたばかりの品種で、関東を中心に全国で栽培されています。なんと数千回の改良を経て、10年以上かけて完成しました。

その最大の特徴は、熟成不要で、収穫直後でもねっとり甘いことです。どういうことなのか、開発者である農研機構 中日本農業研究センターの田口和憲上級研究員に伺いました。

通常のサツマイモだと、ねっとりが売りの品種だったとしても、掘りたては“ほくほく”としています。最低1か月以上の低温貯蔵が必要だそうです。実際に収穫3日後に蒸した芋の写真を見てみると、真ん中のあたりはほくほくとした感じなのがわかります。

一方、新品種のあまはづきは収穫時すでにねっとり甘く、10日ほどで食べ頃になります。特殊なでんぷんを含んでいるので、同じ加熱時間でも、より甘くなるということです。

ちなみにあまはづきとは、“葉月(8月)”からでも“甘”くて美味しいということで名付けられました。9月ごろからコンビニなどで始まる、おいもスイーツ商戦のニーズに応えるべく生まれたということです。

井上貴博キャスター:
私も先ほど食べましたが、こし器で1回こしたのではないかと思うくらいなめらかで、きめ細やかさにまず驚きました。

ホラン千秋キャスター:
べにはるかのねっとりした甘さと、シルクスイートのシルクの舌ざわりを足して2で割ったような、本当にそれだけで逸品スイーツになっているくらいのサツモイモでした。

良原キャスター:
少し甘栗っぽさもありませんでしたか?

井上キャスター:
冷えても美味しいだろうなと感じました。