岡田監督が藤川投手を見出し「JFK」確立

 ―――藤川新監督は現役時代、「火の玉ストレート」と呼ばれる直球が代名詞でしたね。少し“前から投げている”感じも?

 「(投球時の)歩幅自体、人より広く、7歩~7歩半ぐらい。バッターからすると距離は近いです。それだけ体の使い方も非常に上手です」

 ―――バッターは「近っ!」と感じるんですか?

 「やっぱりボールを離す位置がだんだんバッター寄りになると、より近くには感じますね」

 ―――そんな“藤川投手”の才能を見いだしたのが、岡田彰布前監督でした。先発では結果を出せなかった藤川投手をリリーフに転向。7回~9回にジェフ・ウィリアムス投手、藤川投手、久保田智之投手が登板する勝利の方程式「JFK」を確立しました。

 「(岡田前監督が)見いだして、この3人がしっかり役割を果たしました。その中で、球児はちゃんと“自分が何をしたらこの2人はいきるか”っていうこともしっかり考えながらやっているのを僕は見ていました。7回に登板したりもしますし、例えばいろんな強打者がいる中で“自分が登板したことによって、次の投手が楽になるように”っていうのも考えながら」