7年ぶりにチームメートで「日本一を2人で獲りたい」
7年ぶりにチームメートとなった2人が挑むのは11日に開幕する、今年新設されたSVリーグ。2027年には完全なプロリーグ化、さらに世界一のリーグを目指すビッグプロジェクトだ。外国人枠もこれまでの1人から2人に増えたことで、ポーランド代表(銀メダル)のシリフカらオリンピック™のメダリストを初め、世界各国のスター選手がこのSVリーグに参戦する。
Q.昨年はイタリアの世界最高峰の舞台・セリエA(モンツァ)で主力として準優勝を成し遂げた。イタリアに残る選択肢もあったと思うんですけど、国内のSVリーグを選んだ理由は?
藍:僕の中ではパリオリンピックに懸けて、まず3年、自分が1番成長できる環境を選ぼうっていうのを考えて、イタリアへ渡りました。もちろんイタリアに残る選択肢もありましたし、本当にギリギリまですごい悩んでいて。でも僕の中で重要なのはそこでいかに自分自身がその環境で成長できるかだと思っているので。最終的な決断として違う経験をしたいっていうのが、今僕の中で必要なんじゃないかなっていう思いが、すごく強かった。サントリーさんの熱い想いっていうのもすごい伝わったので、ここならまた違った環境で成長できるなっていうのを感じたので、僕は最終的に日本でやることを決めましたね。
Q.チームメートになるわけですけど、塁さんはどう思いますか。
塁:藍は面倒くさがり屋なんで、適当な部分はあるんですけど、バレーに関しては本当に意識高く国を背負ってすごい考えているなというのは伝わってきてて。藍からもすごい相談を受けていて、自分はサントリーで3年目なんですけど、(サントリーは)国内でもトップレベルのチームで、仲の良さとか他のチームと違うなって感じる部分がある。本当にみんなで1点を取りに行くっていうチームスタイルは藍に合っているかなって思う。1人の選手としてリスペクトしているので、一緒のコートで立てるのが1番ベストなんですけど、サントリーで初代王者を一緒に目指して、日本一を2人でぜひ獲りたいなという気持ちでいっぱいです。
Q.相乗効果も生まれると思うんですけど。
藍:お互いが刺激をし合える存在だと思いますし、もちろん塁も塁の良さ、僕も僕の良さがあると思うので、自分が経験してきたことであったり、塁が日本で経験したこととかお互い刺激し合える部分は多いんじゃないかなと思いますね。
Q.海外から選手が集まることに関してはどう思いますか。
藍:まずはリーグとしてのレベルが上がっていくのかなっていう部分と、簡単に日本の選手が出られなくなるっていうのは、日本人の選手にとってもすごくいい刺激。簡単に出られない分、海外のトップ選手に勝っていかないといけないという思いでやらないといけないので、日本の選手にとっても非常に成長できるチャンス。そのトップ選手がチーム内に増えるっていう部分では、チームとしても選手としても成長できていく部分がSVリーグにはあると思うので、僕は非常にこのリーグがどのようになっていくのかというのは楽しみだなって思いますね。
塁:SVリーグになったら1つの節目だと思っていて、SVリーグという新たなリーグに挑戦することによって、バレーボール界全体がすごい変わっていくかなって思ってる。オリンピックで注目度が去年よりもさらに上がったと思うので、そこからSVリーグにどんどんどんどん盛り上がりを落とすことなく繋げていくのが自分たちの使命でもある。兄弟で一緒にやるので、バレー界全体をプレー以外の部分でも盛り上げられるように頑張っていきたいなって思っています。
Q.盛り上げていかなきゃいけないというところで、藍選手はよく「バレーボールを夢のあるスポーツにしたい」とおっしゃっている。改めて日本のSVリーグが世界のリーグに挑戦するということについて。
藍:日本のバレーボールが今、オリンピックとか色々と活動している中で広まってきてると思うんですけど。次はSVリーグの面白さっていうのを色々な人に知らせていく中で観に来てくれる人、自分たちを応援してくれる方がさらに増えるっていうのが僕たちもそうですし、リーグ自体も成長していける部分だと思う。まずは僕たちがしっかりと面白いバレーボール、強いバレーボールっていうのをしっかりとお客さんに証明していくっていうのが、トップリーグ、世界最高峰のリーグに近づいていくための必要な要素だなと思いますね。
塁:もちろん結果も大事だと思うんですけど、楽しんでやるっていうのが、藍も試合前によく言ったりしますけど、そこの考えは一緒で。自分たちの楽しいバレーを見てもらって、「あ、バレーボール面白いな」って思ってもらえることが1番で、そこに結果がついてくることが大事だと思う。まずはしっかりとバレーボールを楽しんでいる姿をたくさんの方に見ていただけたらなと思っています。














