『激動』の1年 今年9月にはヒズボラ指導者が死亡

中東情勢について、去年からの1年で大きな出来事がいくつかありました。去年10月には、ハマスがイスラエルで行われていた音楽ライブを襲撃。これにより多くの若者が殺害され、人質に取られました。その後、イスラエルはガザ地区へ侵攻し、その紛争は今も続いています。
この時、イスラエル北部でイスラエル軍と戦ったのが、レバノンに拠点を置くヒズボラでした。
また、今年9月、レバノン各地でヒズボラ戦闘員らのポケベルなど通信機器が爆発。ヒズボラの戦闘員を含む37人が死亡しました。これはヒズボラの戦闘員を狙ってイスラエル側が遠隔操作で攻撃をしたのではないかとみられています。その直後からレバノン各地でイスラエル軍の大規模な空爆も始まります。
そして次の大きな出来事が、9月27日にヒズボラの指導者ナスララ師が死亡したことです。ナスララ氏はアラブ、イスラム世界においてカリスマ的な存在と言われていて、中東地域で最も影響力がある指導者の1人とされています。そのため、これはヒズボラやレバノンだけではなく、ヒズボラを支援するイランにも大きな損失。つまりイランやイスラエルの対立構造は激化するのです。
さらに10月1日、イスラエルがレバノンに地上侵攻をしました。イスラエル側は「イスラエル北部で避難を余儀なくされている国民を助けるため」としていますが、イラン側からすると、ヒズボラへの攻撃が続くことであり、指導者の殺害もあって、ついにイランは同日、イスラエルに弾道ミサイル180発以上の攻撃を行ったのです。イスラエル軍は大半を撃ち落としたとしていますが、イスラエルの中部・南部で着弾が確認されています。
これを受けて、再びイスラエル軍がレバノン中心部への攻撃を激化している…というのが、この1年間の大まかな流れです。














