2日に不発弾の爆発があった宮崎空港は、以前は旧日本海軍の航空基地で、戦時中は空襲にあっています。
空港周辺ではこれまでたびたび不発弾が見つかっていますが、今後のリスクはないのでしょうか。
今回、宮崎空港で突然発生した不発弾の爆発。
滑走路に向かう誘導路で発生し、爆発の2分前には、航空機が近くを走行していて大事故につながるおそれもありました。
自衛隊が調べたところ、爆発したのはアメリカ軍の500ポンド爆弾と分かりました。
早期の運航再開となりましたが、今回、空港全体の安全確認は行われておらず、利用客からは不安の声も聞かれました。
(利用客)
「(再開と聞いて)よかったけど、心配。どこで爆発するか分からないから。調査してほしいですよね。まだ(不発弾が)あるかもしれないと不安があるから」
一方、国土交通省宮崎空港事務所は・・・
(国土交通省宮崎空港事務所 加藤浩介空港長)
「整備をする前に安全性を確認しておりますので、基本的には施設が整備されたか所には不発弾が埋まってないと考えております」
不発弾は通常、何らかの衝撃を受けて爆発すると言われていますが、専門家は、自然爆発するケースもあると話します。
(日本物理炭鑛地質調査部 田中 剛 部長)
「非常に特殊な信管を使って爆撃したことが米軍の爆撃したときの報告書に載っていて、その特殊な信管を使った場合、そのような自然爆発が起こるのではないかと推定している」
磁気探査業協会によりますと、1946年以降、不発弾が自然爆発したケースは19件。このうち、県内では日向市で3件発生しているということです。
かつて海軍航空宮崎基地があり、戦時中、空襲に遭っていた宮崎空港。
空港やその周辺では、以前にも不発弾が発見されました。
2日の会見では、空港の安全性について質問が相次ぎましたが、宮崎空港事務所は、空港全体の検査は現実的に困難と答えました。
(国土交通省宮崎空港事務所 加藤浩介空港長)
「空港全域をスクリーニングするということ自体は、非常に時間もかかってしまいますので、利便性とのバランスを考えて、私どもとしましては、不発弾の爆発によって陥没した場所を埋め戻して安全性が確保されれば、(滑走路の)運用を再開したい」
宮崎空港事務所は、施設整備の際に安全性を確認することから不発弾が埋まっている可能性は低いとしていますが、今回のことを受けて、今後どのような対応をとっていくか検討することにしています。
施設整備の際に不発弾が埋まっていないかなど安全性を確認しているということですが、当時の工事資料などは残っていないそうです。
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