人件費のアップ つらい企業も

一方、従業員の賃上げは企業にとっては人件費のアップであり、求人情報を扱う会社の担当者は、企業収益の圧迫につながっていると指摘します。

クリエイト福岡営業所 木村淳一 所長
「色んなものが値段が上がっているところで、それをそこの会社さんのサービスの料金単価に転嫁できてればいいんですけど、なかなか色んなものが上がっているので利益率が下がってしまってそれを賃金に反映しづらい、そういったお客様も多くなっています」

節電やシフト調整で時給上げた野球用品店

福岡市内の野球用品店は10月からアルバイトの時給を、50円引き上げ、1000円にしました。

輸送コストなども上がる中での人件費のアップは楽ではないと話します。

野球工房M福岡店 岡田大志 店長
「物価高がかなり進んでいるので、ベースアップしていかなければならないというのは仕方がないことなのかなとは感じているんですけど、会社としては人件費がその分増えますので、ちょっと苦しいという状況もあります」

アルバイトの時給を上げるため?、電気をこまめに消したりシフトを細かく調整したりと経費節減を徹底しました。
一方で、「賃上げで従業員のモチベーションが上がり、店に活気が出て売上が上がるという好循環」が生まれることを期待しています。

野球工房M福岡店 岡田大志 店長
「働くスタッフもベースがあがるというところで、それをモチべーションアップにつなげてもらって、お店の方も活気を出していきたいなという感じです」

店で働く20代のアルバイトの男性も、やる気をにじませました。

アルバイト
「時給が上がる前に比べたら自分のモチベーションとかも上がると思うので、その分やる気がでるかなって思ってます。車が趣味なので車に投資したい。めっちゃテンション上がります」