静岡県は10月2日、東部保健所管内に住むに70代の男性と熱海保健所管内に住む60代の男性が、マダニが媒介する日本紅斑熱に感染したと発表しました。2024年に入り、県内の日本紅斑熱の患者は9人となります。
県によりますと、東部保健所管内に住む70代の男性は、9月17日頃から発熱、太もも・くるぶしに発疹があり、18日に医療機関を受診しました。男性はマダニにかまれた自覚はありませんでしたが、左くるぶしに刺し口があり、マダニが媒介する感染症の疑いで入院しました。県環境衛生科学研究所で検査をしたところ、24日に日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出され、「日本紅斑熱」と確認されました。男性は快方に向かっていて、近く退院予定ということです。
男性は、発症前の期間に山林の散策をしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。
また、熱海保健所管内に住む60代の男性は、9月16日、発熱、全身の発疹があり、18日に医療機関を受診、20日に入院しました。男性はマダニにかまれた自覚はありませんでしたが、県環境衛生科学研究所で検査をしたところ、24日に日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出され、「日本紅斑熱」と確認されました。男性はすでに回復し退院したということです。
男性は、発症前の期間に草刈りをしていたことから、日本紅斑熱の病原体を保有するマダニにかまれたことにより感染したと推定されています。
2024年に入ってから県内の日本紅斑熱の患者は、この2人を含め9人となりました。
県によりますと、日本紅斑熱は、日本紅斑熱リケッチアという病原体を保有するマダニにかまれることで感染し、かまれてから2日から8日の潜伏期間の後、高熱、発疹が現れ、重症化した場合には死に至ることもあります。
県は、特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけて注意が必要で、山や畑などに入る場合は肌の露出を少なくし、発熱・発疹の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています。
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