座席の“ぬれ”を自動検知する道具
座席を回転させた後は、すぐに清掃。使う道具に秘密があると言います。
(新幹線メンテナンス東海 廣瀬明奈さん)
「座席確認に使用する、エクスプレスサーモットです」
なにやらスゴそうな名前ですが…どう使うのでしょうか。
(記者)「スマートフォンがついている?」
(廣瀬さん)「ぬれ検知アプリが入っていて、先端についたカメラで撮影した画像
をアプリで判定していく」

棒の先端にサーモグラフィーカメラがついています。座席の上にセットして写真を撮ると…
3席または2席を同時に自動検知できます。濡れていればAIが周囲との温度差を示してくれ、「ドレッサー」は即座に予備のシートに交換します。
(廣瀬さん)
「“ぬれ”は瞬時に目視で発見するのは難しいが、機械を導入してからしっかり確認している」
この座席の濡れを確認する作業、実は3年前まではセンサーがついたホウキを使っていて、「魔法のホウキ」と呼ばれていました。
しかし、座席数は1編成で約1300。確認のため中腰姿勢でホウキをあてがう「ドレッサー」への負担も少なからずありました。それも軽減しようと導入したのが「エクスプレスサーモット」だったのです。
その一方で、床の掃き掃除に使うホウキは…