1日、誕生した石破新総理は、衆議院議員選挙を今月27日投開票の日程で実施する方針です。
宮崎県内では、3つの選挙区に現時点であわせて9人が出馬する見込みです。
県内に県連組織がある政党にどのように選挙戦を展開するか聞きました。

まず、宮崎1区に出馬を予定しているのは、ともに現職で、立憲民主党の渡辺創氏、自民党の武井俊輔氏のほか、日本維新の会・新人の外山斎氏、参政党・新人の滋井祐香氏の4人です。

続いて、2区は、ともに現職で自民党の江藤拓氏、国民民主党の長友慎治氏、そして、共産党・新人の白江好友氏が出馬を予定しています。

また、3区は、自民党・現職の古川禎久氏に共産党・新人の新村初代氏が挑みます。

全ての選挙区に3人の現職が立候補する自民党。
裏金問題の影響で、厳しい戦いになると予想していますが、石破新政権を追い風に、全ての選挙区での勝利を目指します。

(自民党県連 外山衛幹事長)
「今回のほうが自民党への風当りが強いので、初心に帰るというか原点にかえって、自民党はやっていかないと取り戻せない。信頼もそうだが議席もそう。そういった意味でも国会議員の現職にも原点に戻って行動してもらいたい」

政権与党の公明党は、9月30日、自民党と連立政権合意の文書に署名していて、今後も安定した政治を進めたいとしています。

(公明党県本部 重松幸次郎代表)
「安定した政治をこれからも進めていかなければならない。国内外でいろいろな政治課題が山積している中、しっかりと連携をとりながら、政治を前に前に進めていきたいので、そのためには今回の選挙戦をしっかり勝ちたい」

一方、前回の衆院選で、1区で議席を獲得した立憲民主党。
去年4月の県議選宮崎市区と宮崎市議選は、いずれも党の候補者がトップで当選していて、勢いそのままに議席維持を目指します。

(立憲民主党県連 岩切達哉幹事長)
「立憲民主党という政党に対する期待をひしひしと感じる。その期待をしっかりと受け止めながら、日本の政治における役割を果たしたい」

1区に新人を擁立する日本維新の会は、自民党の裏金問題を強く批判した上で、クリーンな政党体制をアピールし、支持を訴えたいとしています。

(日本維新の会県総支部 外山ちぐさ女性局長)
「自民党は裏金問題でも誰も責任を取っていない。政治と金に対して日本維新の会はどこよりも厳しく内規を定めているので、政治にまつわるお金の使い方をオープンにしていきたい」

2区に現職が立候補予定の国民民主党は、今の政治を変えることを目標に掲げ、自民党政権の問題点を質し、野党の中でも存在感を示して議席獲得を目指します。

(国民民主党県連 黒木通哲幹事長)
「裏金問題を早くちゃんとけじめをつけてもらうことがまず大事だと思うし、日本の経済を一刻も早く回復していく。野党として国民民主党もしっかりその部分を訴えていけるといい」

2区と3区に候補者を擁立する共産党。
1区については野党で共闘するか、党独自の候補者を立てるか、まだ議論が必要だとしています。

(共産党県委員会 来住一人委員長)
「(立憲民主党の)渡辺氏を支持するか、共産党独自の候補者を立てるか、いずれにしても決めなければいけない。近日中に決定していきたい」

社民党は3区に候補者を擁立しようと動いてきましたが、27日に投開票が迫る中、実現は困難で、1区と2区については野党共闘の方針を固めています。

(社民党県連・松田浩一幹事長)
「(選挙が)27日という部分が尻を切られたという状況の中では、社民党県連合としては比例区でどれだけ票を出していくか、選挙区は、野党共闘という流れがある」

参政党は1区に候補者を擁立し、政治に関心が低い有権者に対して政治参加の重要性を訴え、無党派層の支持拡大を目指します。

(参政党県連 滋井邦晃会長)
「今の私たちが暮らすこの国を少しでもよい方向に変えていくためには、(政治に)関心を無くしてしまっている方々が1人でも多く関心を持って、自分ごととして足を踏み出していかないといけない。そこを私たちは訴えていきたい」

衆院選は今月15日に公示、27日投開票の見通しです。