「10.27総選挙」表明の“ホンネ”
小川彩佳キャスター:
総裁選で語られた能登への言葉が選挙のためではないということを証明していただきたいと思うのですけれどもね。
石破さんは総裁選の最中にも予算委員会を開いた上で信を問うべきとしていたので、私も週末にXで速報に触れて、一瞬フェイクニュースかと思いました。なぜ早期の解散という考えを表明したのでしょうか?

星浩さん:
この間の経緯の中でのキーパーソンは森山幹事長ですね。新政権ができたんだから早く信を問うべきだという筋論もありますし、外務省からは外交日程が10月、11月目白押しであるため早く新総裁・新総理を決めてほしいというのもあります。また、財務省から予算編成がありますから、なるべく早く選挙を終えて新政権で予算編成にかかりたいという表向きの議論はありました。
一方で、本音はやはり、国会論戦、予算委員会で各閣僚が次々と追及されるとボロが出てしまい、選挙でかなり苦戦を強いられるという判断が森山さんと石破さんにもあって、実は総裁選挙の最終版の段階で既に森山さんは石破さんにそれを提言し、石破さんはそれを受け入れていたという経緯があるんです。
小川彩佳キャスター:
選挙に勝たなければやりたいことができないというところはあるのだとは思いますが、どうご覧になりますか?

キニマンス塚本ニキさん:
やはり立場上、その組織のトップとして、個人的に石破さんがきちんと予算委員会をするべきだと思っていたかもしれないにしても、組織のトップとして立場を変えなきゃいけなかったかもしれない。でも国民側からすると、前言撤回して良いのか、これからルールを守る政党にしなければと言ってる割には言葉を守らないんじゃないかというところに、我々はどこまで信頼を置いていいのかという疑問があります。
星浩さん:
石破さんからすると、前言を撤回したマイナスと、早く選挙をしてこの選挙をしのぐというプラスを考えた結果の早期解散なのでしょう。しかし、石破さんは正論を吐いて人気を博してきた人ですから、ここで原理原則を曲げる人なのかということになってしまうとマイナスは大きいと思います。
小川彩佳キャスター:
そして早速、野党も反発していますね。
星浩さん:
そうですね。野党も「これは前言撤回じゃないか」と言いますが、ただ解散自体は総理大臣の専権事項ですので、解散が決まった以上は、野党はその党首討論などで追及をしていく、そして選挙に向けてきちんとした政策を打ち出していくという方向に展開をしていくことがむしろ大事になってくると思います。














