総裁選で戦ったライバルたちに役職を断られるなど、厳しい船出となった自民党の石破新総裁。10月に総選挙を行うことを表明しましたが、被災地の能登から“選挙どころではない”と戸惑いの声も上がっています。

石破新総裁 不仲とされる麻生氏や菅氏を起用

ご機嫌な様子の麻生前副総裁ですが、20分前はこんな表情。不仲とされる石破新総裁のもと、新たな役職に就きました。

自民党 石破茂 総裁
「新たに最高顧問を創設し、麻生太郎君をお迎えしたいと存じます」

自民党 麻生太郎 最高顧問
「自民党は必ず安定した政権を獲得すべく、きちんとした議席をとりうるよう全力をあげて邁進させていただきます」

9月30日、新たに発足した自民党執行部。選挙対策委員長に、総裁選で3位だった小泉進次郎元環境大臣。副総裁に、総理経験のある菅義偉氏を起用しました。

自民党 菅義偉 副総裁
「副総裁に拝命を受けました菅義偉であります。迫っている衆議院選挙。新しい自民党として石破総裁のもとに取り組みをさせていただきます」

会合終了後、互いに一礼した石破氏と麻生氏ですが…

カメラマン
「グータッチで!」

石破茂 総裁
「グータッチ?最近そうなのか?」

写真撮影の場に麻生最高顧問の姿はありませんでした。石破氏は総裁選で戦った高市氏に総務会長、小林鷹之氏に広報本部長の打診をしましたが、断られたそうです。