石破氏「10月27日総選挙」の波紋

その後の新役員による会見。始まる直前、こんなやり取りも…

石破茂 総裁
「喋ったらいなくなります」

森山裕 幹事長
「ああ わかりました」

石破茂 総裁
「国会の首班指名で内閣総理大臣に選出されれば、直ちに組閣を行い、政権を発足させたい。新政権はできる限り早期に、国民の審判を受けることが重要であると考えており、諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行いたい」

衆議院を早期に解散し、10月27日に投開票を行いたいと表明した石破総裁。まだ自民党の総裁に選ばれただけで、総理大臣は岸田氏のままです。

記者
「解散権を持つ総理に就任する前だが、適切とお考えでしょうか?」

石破茂 総裁
「いま内閣総理大臣でないものがこのようなことを行うのは、かなり異例なことであると承知しております。これが不適切なものだと考えているわけではございません」

早期の解散について、石破氏は8月、こう訴えていました。

石破茂 総裁
「全閣僚出席型の予算委員会をひととおりやって、この政権は何を考えているのか、何を目指そうとしているのかということが、国民の皆さま方に示せた段階で、可能な限り早く信は問いたい、問うべき」

記者
「野党側は、予算委員会で議論をしてから解散するべきであると反発をしています」

石破茂 総裁
「質疑というものはきちんと行う。その開催については国会の判断に従いたい」

総裁選で「ルールを守る」と訴えてきた石破氏。野党は一斉に批判します。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「まさか論戦から逃げるとは思いませんでしたね。党内力学的にいろんなことがあるのかなとは思いますが、でもそれは理解できません」

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「自身で言っていたことと早速、齟齬が生じているのではないかと言わざるを得ない」

日本維新の会 藤田文武 幹事長
「無理やりな解散には否定的な立場をこれまでも取られてきた。筋を通す人間ではなかったのかと疑問に思う」

共産党 田村智子 委員長
「党利党略のためには何でもやるってことですね。非常に危険な新体制・新政権になるだろうと指摘しなければならない」