青森県五所川原市の前の副市長らが逮捕された官製談合事件で、逮捕容疑となった3件の入札に参加した業者は、いずれも「建設技術研究会」という団体に所属していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

この事件では今月27日、五所川原市の前の副市長、一戸治孝容疑者ら3人が官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されました。
警察は同日午後6時過ぎから約4時間にわたって市役所を捜索し、資料を押収しました。
警察によりますと一戸容疑者らは、3年前に行われた市営住宅の関連工事3件の入札を巡り特定の業者に落札させようと事前に取り決め、実際に落札させるなどして公正な入札を妨害した疑いが持たれています。また、この入札に参加した業者は、いずれも「建設技術研究会」という団体に所属していたことが捜査関係者への取材で分かりました。市が発注する入札に関して、副市長だった一戸容疑者は入札に参加する業者を決める市の指名審査会の会長を務めていて、警察は、研究会の構成員を優遇していた可能性があるとみて捜査を進めています。