麻生氏発言も終盤に票割れか 星氏「今の自民党の派閥の置かれた現状」

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
1回目の投票は「党員票」と「議員票」の半々ずつですが、決選投票では派閥やグループの力がものをいいます。
今回では、旧安倍派には“裏金議員”が多いわけですが、高市さんは安倍派でかなりの人数の裏金議員が推薦人になっているという経緯もあり、旧安倍派の票は高市さんにかなり流れました。
ところが終盤になって、リベラル系が多い旧岸田派47人が石破さんを推すことになり、そこに二階派38人も加わりました。
麻生さんは終盤に「高市さんをおす」と話しましたが、鈴木俊一財務大臣など、“麻生派”は石破さんのほうに割れてしまいました。
結局、無派閥の人はそれなりに高市さんにつきましたが、石破さんに及ばずというグループのすみ分けがあったと考えられます。
日比麻音子キャスター:
麻生派は高市さんに一本化か?ということを言われてましたが、結局わかれたということですか。
TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
比較的穏健派の人たちは高市さんというわけにいかないと、前から言っていました。
麻生さんの鶴の一声で、右から左というわけにはいかず、逆に言うと、それが今の自民党の派閥の置かれた現状だと思います。

立憲民主党 辻元清美 代表代行:
派閥回帰というのでしょうか。派閥の票が割れたりはしていますが、結局、石破さんだけではなく、小泉進次郎さんも派閥のリーダーやキングメーカー的な人たちに挨拶に行っていて、なかなか自民党は変わらないのかなという印象を持ちました。
日比キャスター:
「派閥なき」と言えるのか、疑問です。
立憲民主党 辻元清美 代表代行:
これからポストを要求してきます。言ってみれば派閥単位で、「最後はまとめてやったじゃないか」「大臣のポストを」などと話が出てくると、結局、石破さんに変わっても自民党の体質は変わらないということになると思います。