ジェネリック拒否で負担額UP 変わる医薬品制度

また10月から医薬品の制度も変わります。医師から処方される薬には▼新規で開発した先発医薬品と ▼同じ有効成分の後発品のジェネリック医薬品の2つに分けられます。
東京都福祉保健局のアンケートによると「効き目に不安がある」「作用が心配…」ということで先発医薬品を選ぶ人もいるそうです。

そこで厚生労働省は国の医療費を抑えることや、ジェネリック医薬品普及のため、先発医薬品を選んだ場合は自己負担額を引き上げることにしました。
例えば先発医薬品1錠100円、ジェネリック医薬品1錠60円で40円の差があった場合、差額の4分の1プラス消費税を上乗せして請求されるということです。
円高じわり“還元セール”も 狙い目は輸入品?

一方で値下げの動きもあります。
大手スーパーの西友では『円高還元セール』でアメリカ産牛肉カルビ(100g)219円が199円(税抜き)に。また輸入食品41品目が最大13.8%割引きになるそうです。(生鮮食品25日まで / 加工食品10月2日まで)
経済アナリストの森永康平さんは「年末に向けじわじわと円高に進んでいきそうです」といいます。そのため牛肉・鮭・アボカド・バナナなど高騰する輸入食品の価格が安定するのではないかと見ています。
井上キャスター:
厚労省はジェネリックを推奨しようとしていますが、ジェネリックを作るメーカーは中小企業が多く、想定外の事態が起きたときの生産能力は乏しく、撤退する企業も出てきています。
そのようなことを考えると、医療費の窓口負担をもう少し引き上げるなど小手先ではなく、抜本的なところに踏み込む政治の力が必要なのではないでしょうか。
ホランキャスター:
一方で企業は為替レートに翻弄されて大変だと思います。
井上キャスター:
西友の『円高還元セール』は消費者にとってはとても嬉しいことですが、企業としては人件費の捻出などで相当身を削っているのではないでしょうか。長い目で見ると本当に大変だと思います。