「トドメ刺された」 被災地からは“諦め”の声も 

影響は被害を免れた住宅でも。能登地方ではおよそ3500戸で停電。およそ5000戸で断水が続いています。

取材した輪島市の住宅では元日の地震後、断水が続いた際に使っていた給水タンクを再び取り出し、水をためていました。

停電・断水中の住民
「またこんな事になるとは思ってもみなかった」

この時期ならではの悩みも…

停電・断水中の住民
「電気が来ないのは冬は寒いだけだけど、夏場は冷蔵庫がだめでしょ。扇風機や冷房がダメなので余計つらい」

豪雨は震災から復旧半ばの被災地を襲いました。

喜入キャスター
「こちらは、もう間もなく工事終盤にさしかかるような工事現場です。住宅でしょうか。中に土砂が流れ込んでいます」

321人が身を寄せている輪島市内の仮設住宅では、水が床上にまで達しました。

仮設住宅で暮らす東野さん
「(仮設住宅に)5月に入れて、ちょっと落ち着いてきた矢先の出来事」

2024年5月から仮設住宅に入居し、妻と子ども4人で暮らす東野さん。水が引いた後、仮設住宅に案内してもらうと、部屋は泥で汚れ、物も散乱していました。

東野さん
「リスタートしても、またリスタートですね。ちょっと踏ん張りがきかないところですね」

被災者からは“諦め”のような言葉もこぼれます。

堀井哲雄さん(69)
「1月(震災)で全壊のほうが良かった。(輪島を)あっさり離れやすかった」

元井孝司さん(74)
「なんとか将来に向けて色々模索していたところへ、心が二度も折られるような状況で、なかなか現実を見られない」

今回の豪雨で3人が亡くなった輪島市町野町。1月の地震でも多くの住宅が倒壊するなどの大きな被害がありました。

こうした状況の中で営業を続けたのが、地域で唯一のスーパーマーケット「もとやスーパー」です。

もとやスーパー 本谷一郎さん(今年2月)
「何とかこの地域の人に協力できることは協力しようと」

地域の人にとっては大きな支えでもありました。しかし、今度は氾濫した川からの濁流が、店を襲いました。

もとやスーパー 本谷一知さん(46)
「泥がすごくて、田んぼと同じような状態」

商品は棚ごと店の奥に。

もとやスーパー 本谷一知さん(46)
「また前向きに捉えてここでやったとしても、(豪雨が)また来たら同じことになるだろうし、積んでは崩しで…経営のことは今は考えられるような状態じゃない」

もとやスーパー 本谷理知子さん(73)
「ぼちぼち前向きに次の段階に行こうかみたいな感じで思っていた矢先だった。トドメが来たなという感じ」