盗塁数倍増...その背景とは?

大谷選手は、これまで50本近いホームランを打ったことはありましたが、盗塁については、最高で2021年の26でした。今シーズンは倍増しているんです。いったい何があったのでしょうか。

実はメジャーの全選手の盗塁総数も2年前と比べ4割近くも増加しているんです。その背景について、日米通算224盗塁を誇る井口資仁さんが指摘するのが、2023年から導入された新ルールです。

試合時間の短縮を目的に導入された「ピッチクロック」ですが、ピッチャーは18秒以内にバッターへ投球しなければいけません。そして、ランナーへのけん制も2回に制限されたため、ランナーは盗塁のスタートが切りやすくなったのです。さらに、このベースですが、接触プレーによるケガを防ぐため、8センチ大きくしたことも、ランナーがタッチをかいくぐれるチャンスを増やしました。

大谷選手に関しては、こうした追い風に加え、今シーズンは打者に専念したため走力の強化にも時間を割くことができました。その結果、「盗塁のスタートを切ってからトップスピードに達するのが早くなった」と井口さんは分析しています。