元信者「2019年も選挙支援」「もっと票を集めなければいけないというお達しが」

教団による北村議員への選挙支援は、6年後の参院選でも繰り返された。

元2世信者の男性は…

山本恵里伽キャスター
「これは何を呼びかけるラインですか?」

元2世信者
「これは2019年の参議院選挙のときに北村経夫議員を統一教会全体で選挙応援しているグループラインです」

やりとりには期日前投票をしたという信者を「内部」、信者が投票を呼びかけた知人を「ゲスト」として、票数が記されていた。

元2世信者
「ライバルとなる候補者は20万の基盤を持っていて、我々は内部、信者ですね、7.4万人、ゲスト4.5万で12万の票ということで、統一教会全体に対してもっと票を集めなければいけないというお達しが出ている」

目標数には足りず、教団内部ではギリギリまでゲストを勧誘した記録が残っていた。

グループラインより
「ゲスト9万を目指していますが、さほど伸びず5万程」
「このままだと落選してしまう」
「電話帳やLINE友達を一通りみて」
「一人7人以上、できれば10人の確定を目指して頑張りましょう」

その3日後、当選が危ぶまれていた北村議員は約17万8000票を獲得し、再選を果たした。

この結果に信者も…

グループラインより
「安倍首相が嬉しそうですね!」

山本キャスター
「北村議員は、信者の支援がなければ…」
元2世信者
「おそらく落選していたと思います」

教団の関連団体の資料には、選挙を組織的に支援する狙いが記されていた。

教団関連団体の資料より
「我々が当落を左右する議員100人を結束」
「総理大臣・閣僚選出のキャスティングボート」
「国を動かし得る基盤」

元2世信者
「憲法改正やLGBTに対して議員たちに政策協定を結ばせて、統一教会の教義に沿った政治活動をさせる。そのようにコントロールしやすい議員は当落線上にいて、統一教会の力を借りなければ当選できない議員たちということになります」